たゆたう夏。プリプロダクション


RIMG00049.JPG



RIMG009878.JPG



RIMG00039.JPG



RIMG004199.jpg



RIMG00099.JPG


新しいアルバムをつくろう。と、なんとなく思いはじめたのはもう二年ほどまえ
なんとなく。とはいっても、そこにはただならぬ緊張感が漂ってあり、ギター1本で何曲でも作ります。といったジプシースタイルで歌っていないわたしにとってアルバムとは、たくさんの共演者とのジョイント芸が軸になってくるわけで、ゆえに快音を確信できれば悦びもひとしお。味わったことのない辛酸もなめつつといった凸凹ぐあいで連綿と連綿ときょうもまた

そうしてようやく藤本和則くんのスタジオへ
藤本くんは「レイトショウ」「ためらいの糸」「Next Lounge」「恋は流星」といったマイルド系ミュージックをわたしにブレンドする才能に長けているかたで、かつ柔軟でクレバー。この初夏に参加をしたLIBROの「One by one」でもそうしたように、なにか違うよね。と、どちらかが感じてしまったら、臆することなく違うと吐露をし、やりなおす。あるいは、ボツにする。おかしな気をつかい合う曲づくりというのがまずい作品を生むという本質を理解し合えている数少ないクリエイターのひとりです
それにしても二子玉川にあるここ藤本くんのスタジオ。はじめてお邪魔をしたのですが、CDやレコード、書籍がおもしろくて、とりわけブックコーナーには目をくれました。ユング、フロイトほかにもたくさんたくさん難攻不落な書冊がびっしりと並んであり、藤本くんって生まれていちども生肉なんて食べたことがなさそうだと、毎日カンパーニュやガレットを主食にしているフレンチ系だと勝手に決めつけていたのに実際には脳みそがめちゃこゆい。まじか、とほんとうに驚きました
ギターもジェフベック級に演奏ができるそうだし、いつかバンドでライブをするならばギターを弾いてとお願いをしました
それから最近よく思うのですが、ヘビーなときこそ、ひとの本質が見えてくるというのはほんとうにそうなのだなあ。と実感をしていて、物ごとの裏にうごめくさまざまを、都度々々つたえてゆくことは聞く側の体調によってはおそらく雑音になり得るものだけれどとても大切な工程なのだと。
それは、伝えなくてはいけないときに、伝えそびれてしまうのは、見えない裏切りのはじまりだという気がするからです

momoe